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狭さと暗さを追求した建築、「茶室」の解説本からの流れで、
次は「陰翳礼賛」(谷崎潤一郎)を再読。

---日本の建築の中で、一番風流に出来ているのは厠であるとも云えなくはない----

もっとも、谷崎の理想の厠の条件は厳しくて、
まずは薄暗いこと、
そして徹底的に清潔であること、静かであること。

「清楚な木目に囲まれて、眼に青空や青葉の色を見る」、あるいは、
しとしと降る雨が「石灯籠の根を洗い飛び石の苔を湿おしつつ
土に沁み入るしめやかな音をひとしお身に近く聴く」ことのできる厠が、
「四季おりおりの物のあわれを味わうのに最も適した場所」であるそうです。

タイルを張り詰めてムキ出しに明るくするのはもってのほか、
床は板を張り詰め、便器も木製の朝顔に青々とした杉の葉を詰めるのがよい、と。
(その杉の葉、誰が始末するんかいな...)

これまで住宅設計工房OAKSでは
浴室や、浴室からの眺めにこだわるお客さまはおられましたが、
トイレにそこまで風流を求める方はおられなかったなあと、
読みながら考えました。

住み込みのお手伝いさんなど望めない現代では、
やはり「掃除のしやすさ」が優先されますが、
床を桧や杉板張りにするのは、十分可能です。
(ちなみに谷崎の自宅は楠の板を張ったそう)

タイルや大理石貼りのトイレも多く設計施工していますが、
自分で使ってみて一番落ち着くのは、「板張り」だと感じます。
来客の多いお家で、華やかさ・掃除しやすさを求めるならやはり、
タイルや大理石の方がよいかもしれませんが。

そして、トイレに床暖房。
贅沢なようですが、実際に体感してみると、これはかなり快適です。
「風流は寒きものなり」というそうですが、
名言も吹き飛ばす、安楽の魅力です。


住宅設計工房OAKS 

2011.03.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

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