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音楽とご馳走 その1

先日、旧友から久しぶりの電話がありました。

京都の平野神社近くに、大正末の木造家屋を入手して修復、
そこに建物同様に古い「エラール」(フランス)のピアノを修復して据えたのだと。
お披露目として、私たちの旧い同級生、梅原尚子さんの
ピアノコンサートをするので、遊びに来ないかと。
(なんだか「古い」づくしの話です)

土曜の夜、その平野の家「わざ 永々棟」(えいえいとう)を訪れました。
高い板塀の間の、縦格子の引戸を繰ると...

永々棟

著名な数奇屋大工棟梁である彼女のお父様が、

昨今たくさんの「日本建築」が取り壊されていく中、
少しでも多くの伝統的な大工の仕事を残したい思いから入手されたと。
大工、左官、庭職人を始めとするさまざまな職人さんの伝統技術を駆使し、
現代の技術や感性も盛り込んで、
また若手の訓練もかねて、三年がかりで修復されたということです。

「古い技術や文化を受け継ぎながらそれに新しい技術も加えて
次の世代に伝えていく、その営々としたつながりが
今日の伝統の姿なのだと思います」

と、棟梁が述べられている、まさにそのとおりの、
たてもののあらゆる細部に職人さんのわざと、
それが「営々と」培われた長い年月を感じました。

おくどさん おくどさん、左官の「磨き」。(写真により、現物と色は異なる)


さて、80歳を超えるエラールのピアノは
楽器やさんのわざと心意気で美しく甦り、
土間に桧が敷かれた上に、置かれていました。

エラールピアノ

コンサートは、エラールゆかりの作曲家、
ショパン、リスト、ラヴェル、ドビュッシーの作品より。

これらの作品は、知ってはいるけれども、音楽の素養のない私にとっては
「つかみどころのないもの」「感情移入はできないもの」だったのですが、
梅原さんが演奏の合間に、
その作品ができた当時の作曲家のエピソードや、
曲にまつわる彼女自身の思い出、解釈などを
彼女の人がらそのままに、あたたかくユーモア交えて語ってくれたので、
音楽という「表現」が、梅原さんによって、
文学や絵画といった「表現」のように、
私に理解できるように翻訳されたように感じました。

詩や長編小説を読むように音楽が胸に迫るというのは、
私にとっては初めてのことでした。


音楽の余韻にひたりながら永々棟を後にしましたが、
この日はもう一つ、お楽しみが…。


住宅設計工房OAKS 

2010.12.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

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